釣り好きなのに船酔いするから船の釣りに行けない、いったけどやはり酔ってしまい楽しみきれなかった。
そんな釣り人は多いのではないでしょうか。
私もその一人でした。


すぐに乗り物酔いをしていた子供時代

子供の頃より車の後部座席だと酔ってしまう、助手席なら何とかセーフ。
大人になり酔いにくくはなったものの、明確にどの程度酔うのか把握はしていませんでした。



大人になり乗り物酔いとの再会

社会人になりジギングに興味を持ち友人たちを誘い初めての伊勢湾ジギングへ。
季節は夏、今となっては穏やかなシーズンであったのですが、明康丸へ乗船。
初めてのジギングでテンションも上がり、釣果も上々、穏やかな波で全く酔いませんでした。
2度目のジギング、再度明康丸に乗船。
前回ほどではないが穏やかな波、釣果はボチボチ、そして酔いませんでした。
乗り物酔いをするとは認識をしていたものの、2連続酔わず完全に大丈夫と過信してました。

3度目のジギング、別の船に挑戦、季節は寒くなりつつあり荒れ模様、しかし恐怖心などはなく、ポイントへ向かう途中抹茶ケーキを食す^_^;
釣り始め5分で強烈な船酔いで1日ダウン。
この日から悪夢が始まりました。

ここから、ジギングに行って酔わない日はありませんでした。
日によって開始5分で酔うこともあれば30〜1時間で酔うことも。
悲しいことに一度酔った時はたまたまと思い、タックルを買いましたが酔うことが当たり前になった時に友人kzに安く譲りました。
それだけ酔ってもジギングを続けていたのは釣ったあとの魚は格別に美味である点と、5分ダウンを2度程経験したとしてもジギングでボウズは一度もなかった点です(自慢)

ただ、やはり酔うことでタックルを買ったり本気でやりたくてもやれない状態が続きジギングへの関心が薄れていっていました。



絶対に酔わないシステムとの出会い

しかし、一つの転機が訪れました。

私は釣具屋で仲の良い店員さんが何人もいるのですが、その中の一人、フィッシング遊のymさんと話しているときにジギングの話になりました。
どうやらymさんもかつては船酔いをするタイプで、仕事上船釣りをすることもあり、苦労していたが昨年、見事に克服したとのこと!
そこで教えていただいた方法にアレンジを加えた方法を試すと、見事に克服できました!


これが絶対に酔わないシステム!

この方法は釣り人御用達の方法だそうです。

まず、薬は「アネロン ニスキャップ」という製品を飲みます、他のでもいいのかもしれませんが、もう私はこれしか使いません。
pic_aneron_niscap

どこのドラッグストアでも普通に売っています。
飲むタイミングはまず、前日寝る前に1錠飲みます、睡眠不足も船酔いの大きな原因の一つ、対策として十分な睡眠が必要、六時間ぐらいあるとベスト。
ただ、釣りの前日、楽しみで中々寝られない、寝ないとと思うほど寝られない!あるあるでしょうか。
そこで、睡眠作用のある酔い止め薬のアネロンニスキャップで強引に眠る!
睡眠時間が短くても薬のおかげで深く眠れる!
そして、釣り当日は乗船30分〜1時間前にもう1錠飲む!その際に軽く食べ物も入れましょう。


  • 食べ物、飲み物
食事と飲み物もとても重要です!
私は前日の夕食から気をつけています、前日夕食には蕎麦やうどんといった消化に良さそう、もしくは消化が早い麺類を選びます、ラーメンは脂っこいので避けます、揚げ物など消化に悪いも避けます、ですのでうどん蕎麦も天ぷらはつけません!
狙いは消化に悪いものを翌日まで胃に残さない、胃を消耗させない点です。

さて当日はさらに重要、船酔いは空腹も満腹も駄目です、ですので朝も腹に食べ物を入れます、私は船に向かう直前のコンビニで梅干しおにぎりを1個食べます、個人的価値観でパリパリの海苔は胃に張り付きそうなので食べません。

船の上でも空腹にならない程度に定期的に食事を取りましょう。
今、いろいろ試していますが私はプレーン味のカロリーメイトとチョコや砂糖がついていないシンプルなクロワッサンがお気に入りです。
クロワッサンは油の塊なので良くないのではと友人はいいますが、柔らかい食感と強調しすぎないほどよい味が私は相性がいいようです。

飲み物は水か麦茶が最強と思われます。
スポーツドリンクは少し酸味があったり味も強く、緑茶はカフェインが入っており利尿作用があり、無駄にトイレに行かされ酔いの可能性を広めます。
その点、水は最もピュアで悪さはしません、ただ味も欲しくなる場合カフェインがない麦茶はとても良いです、16茶もありだと思います。

また、乗船後は一番船酔いで、気をつけるタイミングです、今日は酔うかな?など不安のタイミング、私はそこで気を紛らわせるために、酔いに有効とされる生姜のアメを舐めます。
基本的にファーストポイントに到着までは切らさず食べ続けます。
ただ、アメを舐めると喉も乾き口の中も糖分で埋め尽くされますので水分も適量取ります。

ちなみに、食べ物、飲み物共に一度でたくさん取らず少量を昼前ころから回数を分けて取るように心がけています。

NG食べ物、飲み物
コーヒーは胃を荒れさせます、フルーツも良くないそうです、チョコも駄目だそうです。

  • 気をつけるポイント
乗合船ですとファーストポイントにいくまではデッキに入ったりすることもあるでしょう。
狭いデッキに密集していると気分が悪くなるかもなど心配に、私もそうです、その場合甘んじてその状況に委ねず、その時できることを心がけます、たとえば、可能な限り外を見て動かない対象を見続ける(水平線や島など)
また、実釣中も水面ばかりを見ていたりせず、ゆったりと楽な姿勢で水平線をながめながら釣りをするなど、状況に応じて一本調子にならないように心がけましょう!

また服装も体を締め付けるような場所を作らず全体的にゆったりした服装を選ぶ。


乗り物酔い克服後の釣りライフ

克服後は、今までの鬱憤を晴らすようにジギングに通いました、絶対に酔わないシステム導入後、初回は秋のマダイシーズン、船は明康丸。
当日は船長もとても厄介と言うとおり、超大荒れ!ほぼ大丈夫でした。
何故ほぼかというと、この時は絶対に酔わないシステムが未完成でした。
ミスをしたのは、この時は飲み物がまずスポーツドリンクと緑茶でした、先程触れたとおりスポーツドリンクの酸味が後半気になり、緑茶も濃いタイプでしっくり来ませんでした。
また、食事を取らず空腹状態になってしまい、生姜アメを釣りの半分の時間を舐め続けた結果喉が乾くも、飲み物はスポーツドリンクと緑茶というあまり相性の良くないセットでした。
それでも、大荒れの中、ジギングでは普段酔わない、友人二人はダウンしてる中、ラスト1流しまでは釣りを続けれました。

そこで学んだ、適度な間食、水、麦茶理論の確立により、その後3回はいずれも酔い知らず、冬のブリ青物狙いの荒れた海でも、問題なし、他のアングラーさんがダウンしているのを見ると、昔の私なら一緒に寝てたな、と思いながら大丈夫でした。


まとめ

ポイントをまとめます。

前日の夕食は蕎麦うどんなどの消化の良い物
狙い:胃の負担の軽減、胃に残存物を残さない。

前日寝る前に酔い止め薬のアネロンニスキャップを飲む。
狙い:睡眠の質の向上、睡眠確保、酔い止め飲んでいる安心感確保。

当日、乗船30分〜1時間前に酔い止め薬アネロンニスキャップを飲む、同時に朝ごはんも軽く食べる。
狙い:重要な序盤攻略用の薬投入、空腹の解消。

乗船したらファーストポイントまで生姜アメ投入。
狙い:気分を酔い以外に向ける、生姜の酔い止め作用に期待。

移動時、実釣時は水平線などの動かない目標を定期的に意識。
狙い:動くものを見ているとバランスが悪くなり酔いの原因に、常にではなくとも意識する。

定期的な食べ物、飲み物の摂取。
狙い:空腹や飢餓状態を作らないこと。

そして、大事なのは、酔っていない時に調子にのって絶対に酔わないシステムを疎かにしないこと!!
一度酔うと、システムが二度と効かなくなる恐れがあります、逆にシステムを続けて酔わないと安心感が生まれ酔わなくなります。
継続こそ力なり!


酔いを気にせず釣りライフ

私の酔いやすさはどの程度かわかりませんが、ジギングで一度酔ったら、戦線復帰は一度もできないタイプで、過去に屋久島に行った際、移動の超大型客船でも軽く酔いました、何なら琵琶湖のバスボートでも軽く酔いました、かなり強烈に酔ったときは手足も痺れ、死ぬんじゃないかと思ったこともあります。
比較してどうでしょうか。
そんな私も今や恐れ知らずの船釣り大好きマンです。
無事タックルも購入しました。

ちなみに、最近はシステムにもなれてきたため、少しづつ挑戦をしています。
私は無類のコーヒー好き、コーヒーはNG食材ですが、釣り終わりの帰りにはもう失うものはないため飲めるように水筒で持っていっています。
今回記事にしたのはあくまで私の成功談です。
うまくいったら少しずつ、より自分が快適になる方法に近づけるのも楽しみですよね。

船酔いで辛い思い、諦めている釣りがある方、試しにやってみて、成功したら共に良い釣りライフを楽しみましょう。

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